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訴訟による成果

この訴訟が、どのように社会に役立っている
のか、ちょっとだけ自我自賛させてください。

山が動いた
 いつだったか、社会党が野党第一党だったときに、選挙で大勝して、こんなことを言った女性党首がいましたね。
 でも、慶應は本当に動いたんです。少なくとも、悪い方ではなく、良い方にです。そりゃあ、内容証明も経ずにいきなり通常訴訟ですから、交渉の仕方としては尋常じゃなかったと思います。でも、電話交渉でダメだった事案が、ここまできちんと対応されるようになったのです。
 電話で苦情を言っても「わからない」、「知らない」、「教授には督促出してる」という言葉だけで処理していた事務局が、「3ヶ月以内に返却させるようなシステム」を作り、ニューズレター慶應通信1999年12月号で明言したのです。
 また、添削を担当する講師を増員し、早期返却に対する報酬規定が設けられたという話も聞いています(噂レベルの話です)。


アホでも訴訟は起こすことができることを実証した
 私が作成した訴状・準備書面を読んで、変な文章だとか、稚拙な文章だとか、もっと法律用語を書くべきだとか、レポート添削の位置付け云々を書くべきだなど、アドバイスをしてくれた方がいらっしゃいます。
 でも、これって、狙ってやったことだと気づいた方、います?
 私はこの訴訟を、実験的な意味も含めて行いました。
 「一見、ふざけた文章でも、言っていることが正しければ、訴訟は勝てるか?」
 これを実証するため、「ソバ屋の出前」、「バカ」、「いやらしい」など、訴状にふさわしくない言葉を用いました。私だって、ふざけた文章だってことを、理解してたのよ。
 でもね、こんな私でも「自分でできる訴訟」なんて類の本を見れば、誰だってまともな文章は書けます。だけど、私はホームページで「くだけた文章でも、受理されて、訴訟を遂行することができる」ってことを示したかったのですよ。そして慶應は和解案を出すまでに至りました。
 法律の専門家じゃなくても、言ってることが正しければ、裁判所は受け付けるし、相手も非を認めるんです。専門用語なんか使わなくても、自分の普段使っている言葉で、十分、訴訟はできるんです。
 慶應の法学部の一部の皆さん、今まで、さんざん私をバカにしてくれましたよね。そろそろ「私こそバカでした。ごめんなさい。」っていうメールを出してきてもいいんじゃないの?


他大学の通信教育部のレポート返却が早くなった
 あくまで、メールで寄せられた情報ですから、裏づけの取れる情報ではありませんが、中央大学や日大(この2校はもともと早かった)では、更に返却の時期が早くなったと聞きます。
 実は、私が狙ってたのもこれ。
 他大学のレポート添削状況なんて、私はサッパリ知りませんが、慶應以上に添削の遅い大学があったとします。その大学は無名に近い大学だったとします。その無名大学を訴えても、世論はあまり関心を示しません。
 慶應という一流大学だからこそ、多くの人の目を引き、多くの塾生が反論し、多くの常識人が共感する。
 もし、自動車業界全体に何か問題があって、どこか1社を訴えるとするならば、私は真っ先にトヨタを訴えます。トヨタが訴えられることで、追随する他の自動車メーカーは、自主的に改善をしたり、訴訟を回避するための方策をとるでしょう。
 つまり、ケンカを挑むなら、一番強い奴と戦う。勝てば以下の者も言うことを聞くようになるということです。


大学にブランド以外の評価基準ができた
 「法学部へ行きたい」という気持ちを持っている方が、このホームページを一通り読んだら、慶應という選択肢を捨てて、中央大学を希望する方が多くなると思います。…ですよね?
 一般に、中央大学と慶應義塾大学を比較したら、誰が考えても慶應を選びます。早稲田と並ぶ慶應、福沢諭吉が設立した慶應を選びたくなるでしょう(ちなみにこの私も、名前にひかれて入学した)。
 しかし、私がいたときの慶應の状況を知った人ならば、長年いてもなかなか卒業できない方を選ばず、それなりにきちんと卒業させてくれそうな中央を選ぶでしょう。名前はダサいけど科目数が多い放送大学、47都道府県に試験会場のある日大、いちおう六大学の法政、自宅で試験が受けられる東洋…という諸々の理由で、いろいろな大学を選択肢として考える余裕が出てきたのではないかと思います。
 食品を買うとき、我々はブランド名だけでなく、添加物とか国産品かどうかなど、表示をよく見て調べるようになりました。
 私のこの訴訟とホームページで、慶應義塾大学通信教育部の成分表示が、少しはできたのではないかと思います。
2000年1月12日 松本肇


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